慰謝料の計算はどうやるのか

慰謝料請求権とは、被害者が精神的苦痛を受けたときに、加害者に対してその補填を求めるため、金銭を求める権利です。 慰謝料を求める、という際に疑問に感じるのは、「精神的な苦痛などお金に換算できるものではないのに、どうやって慰謝料の額を決めるのか」という問題です。 たとえば、交通事故で衝突され、車が壊されたとします。それが被害者にとっては父の形見の品だったとするならば、その精神的損害をどう評価するのでしょうか。

このことに関して一ついえるのは、プライバシーや名誉など、人格的利益を侵害した場合は慰謝料は認められやすいのですが、車のような財産的侵害において慰謝料は認められにくいということです。 現在の裁判例でも、財産的損害で精神的損害についてまでも慰謝料請求を認めた例は限られるようです。

では、夫が暴力を振るったり、浮気を繰り返したために、妻が離婚を決意した、というケースで、妻は財産分与のほかに、慰謝料も併せて夫に請求した場合、どうなるのでしょうか。 その算定にあたっては、被害者側の事情だけではなく、加害者側の事情や、結婚期間の長さ、離婚の際の相手方の資産状況や収入等、子供をどちらが養育するのか、妻が離婚問題により心にダメージを受けて通院している場合はその事情など、様々な要素が考慮されていきます。 最終的には裁判官や調停委員の裁量によって判断されることになります。慰謝料の金額には明確な算定基準があるわけではなく、ケースバイケースに判断されるのです。

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